『早穂理。ひとしずくの愛』

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早穂理。ひとしずくの愛
〜重度の脳障害をもつ娘と母の苦悩と癒やしの物語〜
塩沢みどり 監修 中川奈美 著 (原書房)


脳障害をもつ娘を持った母(塩沢みどり:水輪の会代表理事)が、次々に起こる出来事の中で見つけた事。
自己に逃げずに見続けたことで得た、輝いた自分。
何にも依存することなく、常に安らいでいる自分。
日々の日常の中にこそ、自分を成長させる大きな学びと、
気づきがあることを伝えている。

書評
―致知 2001年11月号―
 本書は、重度の脳障害を持つ塩沢早穂理さんとご両親、彼らを取り巻く人々の物語『早穂理。ひとしずくの愛』の続編。障害を持つわが子への苦悩や葛藤、喜び、感動を繰り返しながら辿り着いた人生の真実を、「水輪」という禅や瞑想の勉強会で伝える母・みどりさん。妻と娘を全身全霊で守る父・研一さん。本書は早穂理さんの二度の入院を軸に、研一さんの手術や大切な仲間の死、スタッフたちの「水輪」に寄せる思いが描かれ、彼らの生きることへの純粋さ、懸命さに心打たれる。「水輪」に集う人々が心の葛藤から解き放たれ、再び人生と真剣に向き合っていく姿を見るとき「幸せも不幸せもみんな自分が創りだしている」というみどりさんの言葉がストレートに心に響いてくる。

推薦の言葉
―黒木 瞳(女優)'98,7,21―
原稿をとりよせることはあまりしないのですが、今回は数枚の原稿を読んで全部読みたくなりました。すばらしいご本です。この本の重量感は、どんな言葉をもってしてもかなわないでしょう。ですから困りましたが、純粋な気持ちを書きます。
母親になってみなければ分からないことがたくさんある。子どもに教えられることもたくさんある。
この本が私に教えてくれたこと、それは、けっして後悔しないこと。私も娘とともに強く生きたい、と思いました。

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